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ああ、あなたが私のお兄さんだったらいいのに。
そうしたら、あなたに口づけしているのを
だれに見られても笑われませんから。
あなたを実家にお連れして、
そこでいろいろ教わりたいことがあるのです。
また、香料を混ぜたぶどう酒、
甘いざくろの果実酒を差し上げたいのです。
あの方の左手が私の頭の下にあり、
私を右手でしっかりと抱いてくださるとよいのに。
エルサレムの娘さん、
どうか、あの方が十分に眠るまで起こさない、
と誓ってください。」

エルサレムの娘たち

愛する人に寄りかかって、
荒野から上って来るのはだれでしょう。」

ソロモン王

「あなたの母が産みの苦しみをして、
あなたを産んだりんごの木の下で、
私はあなたの愛を呼び起こした。」

おとめ

私をあなたの心に刻みつけて、
どんなことがあっても見捨てないでください。
愛は死のように強く、
ねたみは地獄のようにきびしいからです。
それは炎となって輝く、主の炎です。
どんなに水をかけても、
愛の炎を消すことはできません。
洪水も、それを押し流すことはできません。
たとえ全財産をはたいてその愛を買おうとしても、
買うことができません。」

おとめの兄弟たち

私たちには、まだ乳房がふくらんでいない妹がいます。
だれかが彼女に結婚を申し込んだらどうしよう。」
彼女が純潔なら、励ましてあげよう。
しかしだらしないなら、男たちから切り離そう。」

おとめ

10 私は純潔です。
もう乳房は成熟しています。
そのため、愛する方の目にとまり、
かわいがってもらいました。
11 王様はバアル・ハモンに
ぶどう園を持っています。
それを土地の使用人に、
めいめい銀貨千枚で貸しています。
12 でも、王様。
私のぶどう園の場合は、王様には銀貨千枚を差し上げ、
管理人には銀貨二百枚ずつを払います。
13 庭園に住んでいる私の愛する方。
お仲間は、あなたの声に聞きほれています。
私にもぜひ聞かせてださい。
14 愛する方、早く来て、険しい山の上のかもしかや、
若い雄鹿のようになってください。」