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31 情欲をもって女性を見ないようにする。
私は、そう自分の目と契約を結んだ。
2-3 みだらな者に、全能の神が
災いを下すことを知っているからだ。
神は私のなすことすべてを見ている。
私がうそをつき、人を欺いたことがあるだろうか。
もちろん、神は私の潔白をご存じだ。
7-8 私は、神の道を踏みはずしたことも、
目に入るものへの欲望に取りつかれたこともない。
そのほかの罪についても、全く身に覚えがない。
もし少しでもやましいところがあったら、
私が種をまいて育てた作物をほかの者が刈り取り、
私の植えた木がみな根こそぎにされてもいい。
私が人の妻を欲しがったことがあるというなら、
10 殺されてもいい。
私の妻が他の人の家に労働者として入り、
あるいは他の人が彼女の夫になってもいい。
11 情欲は恥ずべき罪、罰せられるべき罪過、
12 何もかも焼き尽くす地獄の火だ。
それは、私の植えたものをみな根こそぎにする。
13 少しでも召使たちを
不当にあしらったことがあったなら、
14 神をまともに見ることなどできるわけがない。
神にそのことを問いただされたら、
何も答えようがない。
15 神は私を造り、また召使たちをも造ったからだ。
16 私が貧しい人を傷つけ、
未亡人を泣かせたことがあるだろうか。
17 腹をすかせた孤児に、
食べ物を恵まなかったことがあるだろうか。
18 いつも、孤児を引き取って親身に世話をし、
わが子同様に育てたではないか。
19-20 寒さにこごえている者に着る物を与えず、
その人を暖めるために羊の毛を刈らなかったことが
あるだろうか。
21 だれにも責められないからといって、
孤児の弱みにつけこんだことがあるだろうか。
22 こんなことを一つでもしていたら、
腕がつけ根からもぎ取られ、
肩の骨がはずれてもかまわない。
23 その程度の罰なら、
どんなものより恐ろしい神にさばかれるよりましだ。
威厳ある神を向こうに回したら、
一片の望みもなくなってしまうからだ。
24 私が金銭を頼りにしたことがあるだろうか。
25 財産のあるなしを
幸福の尺度にしたことがあるだろうか。
26 あるいは、空に輝く太陽を見、
銀の道に沿って動く月を見て、
27 心ひそかに魅せられ、
手を合わせて拝んだことがあるだろうか。
28 こんな行為も、裁判にかけて罰せられるべきだ。
私がこんなことをしたのなら、
天の神を否定したことになるからだ。
29 私は、敵が苦しむのを見て喜んだことがあるだろうか。
30 人をのろったり、復讐したりしたことなど一度もない。
31 召使を飢えさせたこともない。
32 見知らぬ人でも追い返したりせず、
だれが来ても気持ちよく迎え入れた。
33 私は、アダムのように罪を隠したことがあるだろうか。
34 群衆におびえ、軽蔑されることを恐れて、
罪を認めようとせず、
人の力になることをためらったことがあるだろうか。
35 私の言い分を聞き、
私の立場を理解してくれる者はいないのか。
だれが何と言おうと、私は正しい。
もし間違っていたら、全能者がそれを指摘すればよい。
敵の起訴状が正当であることを、全能者が認めればよい。
36 私はそれを、冠のように大事にしまっておく。
37 それから、自分が何をしたかを、
包み隠さず神に打ち明け、
堂々と自分の立場を弁護したい。
38-39 もし私の土地が、
そこの産物を盗んだとして私を責めるなら、
あるいは、私が小作人を殺して、
彼らの収穫を奪い取ったことがあるというなら、
40 小麦の代わりにいばらが生え、
大麦の代わりに雑草がはびこるように。」
ここでヨブのことばは 終わりました。