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工事の再開

1-2 当時、エルサレムとユダには、ハガイと、イドの子ゼカリヤという二人の預言者がいました。二人は神からのことばを携えてゼルバベルとヨシュアを訪ね、工事を再開するよう励ましました。こうした預言者たちの応援があって、再び工事が始まりました。

すると、ユーフラテス川西方地域の総督タテナイとシェタル・ボズナイ、その同僚たちが直ちにエルサレムに駆けつけ、とがめだてました。「だれが神殿再建と城壁の補修を許可したのだ。」

彼らは、工事に携わっている者全員の名簿を提出するよう要求しました。 しかし、主が事態を見守っていたので、敵が力ずくで工事を中断させにかかるようなことはなく、ダリヨス王が真相を確かめて決断を下すまで、作業は続けられました。

ダリヨス王への報告

総督タテナイ、シェタル・ボズナイやほかの高官たちからのダリヨス王にあてた手紙は、次のとおりです。

「ダリヨス王に大いなる平安がありますように。 このたび、ユダの神の神殿の工事現場を見回りましたところ、巨大な石が積まれ、壁には木材が組まれておりました。工事は急ピッチで進み、順調のようです。 そこで、『だれの許可を得てやっているのか』と指導者たちに問いただし、 10 王にご報告するため、名簿を提出せよと言いました。 11 すると、彼らはこう答えるのです。『私たちは天地の神のしもべであり、イスラエルの偉大な王が何百年も昔にここに建てた神殿の復興を図っています。 12 のちに、先祖たちは神の怒りを買い、見捨てられました。神はネブカデネザルの手で神殿を破壊させ、人々をバビロンに捕らえ移させたのです。』

13 彼らは、バビロンの王クロスの元年に、王が神殿再建の命令を下された、と主張するのです。 14-15 何でも、ネブカデネザルがエルサレムの神殿からバビロンの神殿に持って行った金銀の器を、クロス王が返されたそうです。王自らユダの総督に任命したシェシュバツァル(ゼルバベル)が、これらの祭具をエルサレムへ持ち帰り、神殿を復興する命令を受けたと申すのです。 16 帰国したシェシュバツァルは、エルサレムに神殿の土台をすえました。それ以来、工事は続いていますが、まだ完成してはおりません。 17 どうか、バビロン王室の書庫を調べ、はたしてクロス王がそのような命令を下していたかどうか、お確かめいただきたいのです。そのうえで、本件に関するご指示をお聞かせください。」